バドワイザーとパウダー・ブルウ

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バドワイザーは、ビールの銘柄ですよね。バドワイザーはアメリカを代表するビールだと言えるのかも知れませんね。
Budweiser と書いて、「バドワイザー」と訓みます。1876年、アメリカのミズリー州ではじまっている会社。どうして「バドワイザー」の銘柄にしたのか。
これはドイツ、ミュンヘンの地名、「バドワイズ」と関係があるらしい。最初、ミュンヘン・タイプのビールを造ろうとしたのでしょうか。
バドワイザーは、1877年に、冷蔵列車を。これでアメリカ中にバドワイザーを運ぶことができたんだという。
1970年代になってバドワイザーが開発したのが、「バドライト」。アルコール分、3,5パーセント。水代わりにも飲めるビールだったのです。

ところでビールの旨い条件とは。やはりその土地の気候風土と関係してくるのではないでしょうか。
ひとつの例ではありますが。オリオン・ビール。沖縄には、オリオン・ビールがあります。でも、オリオン・ビールは沖縄で飲んだほうが、より美味しく感じられるのです。
よく、「地ビール」ということが言われますよね。あれもまた、その土地その土地の「空気」にフィットしていることが旨さの秘密ではないでしょうか。

バドワイザーが出てくるミステリに、『チャンス』があります。2003年に、ロバート・B・パーカーが発表した物語。

「バッド、バッド・ライト、ハイネケン」

これはバアで、「ビールは何があるのか」を尋ねている場面での様子として。
この時、スペンサーはバドワイザーを頼むのですが。
また、『チャンス』を読んでおりますと、こんな描写も出てきます。

「ダーク・ブルーのスーツ、ダーク・ブルーのシャツ、パウダー・ブルーのネクタイを締めていた。」

これは「ジョウ・ブロズ」という人物の着こなしとして。
なぜ、ここに「パウダー・ブルー」が出てくるのか。
たぶん、レイモンド・チャンドラーに関係しているのでしょう。
ロバート・B・パーカーは、作家になる前は、「チャンドラー研究家」でもあったのです。
1939年に、レイモンド・チャンドラーが発表した『長いお別れ』に、「パウダー・ブルー」が出てくるのは、有名な話。
物語のはじめで、フィリップ・マーロウが着ているスーツの色が、パウダー・ブルウなのです。
どなたかパウダー・ブルウのスーツを仕立てて頂けませんでしょうか。

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