ウエイターとウエイストコート

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ウエイターは、給仕のことですよね。英語でのウエイターは、1384年の頃から用いられているんだそうです。
ウエイターは、古代英語の「ウォッチャー」watcher から来ているとの説があります。「見守る人」の意味から、ウエイターの言葉が生まれたのでしょうか。
レストランでの食事。ちょっと大げさな言い方ではありますが、総合藝術みたいなところがあります。
見事な内装に、卓上の花。さらにはウエイターと粋な会話を愉めるのかどうか。それによっても食事の満足度は異なってくるでしょう。
ウエイターは、明治の頃には、「ボーイ」とも言ったそうですね。どうして給仕が「ボーイ」なのか。日本でも西洋でも給仕に少年を採用することが、珍しくなかったからなんだそうですね。
このボーイboyが訛って、「ボイ」。夏目漱石も内田百間も、「ボイ」の言葉を遣っています。

ウエイターが出てくる小説に、『従姉のエイミ』があります。1908年に、イギリスの作家、サマセット・モオムが発表した短篇。

「彼女は、ウエーターと親しくするのがとても良いことだと思っている。」

もちろん、エイミの想いとして。エイミはまず、ヴーヴ・クリコのシャンパンを頼み。ポタージュ・スープから,サーモンの料理へと進めて行くのですが。

1904年にサマセット・モオムが書いた短篇に、『アイルランドの紳士』があります。この中に。

「サテンのスカーフと装飾がほどこされた胴着の組み合わせが見る人を強烈に印象付けた。」

これはアイルランドからやって来た「ロバート・オドネル」が、ホテルでチェックインしている場面。宿の名前は、「ゴールデン・イーグル」と設定されています。
たとえば刺繍のあるウエイストコートだったのでしょうか。刺繍のある上着は、難しい。でも、チョッキならそれほど抵抗はないでしょう。
どなたか刺繍をあしらったウエイストコートを仕立てて頂けませんでしょうか。

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