ジャックとシーアイランド・コットン

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ジャックは、男の子の名前にありますよね。「ジャック・アンド・ベティ」というではありませんか。私は学校で「ジャック・アンド・ベティ」で習ったものです。だいたいこれで年が分かるというものでしょう。
ジャックで名優でといえば、ジャック・レモンでしょうか。
『お熱いのがお好き』。『アパートの鍵貸します』。『酒とバラの日』。何度観ても飽きることのない名画であります。
ジャック・レモンと一緒に仕事をしたことのある脚本家に、ニール・サイモンがいます。ニール・サイモンは、ジャック・レモンについて様々語っています。
『ニール・サイモン自伝  書いては書き直し』の中で。

「ジャック・レモンは、演出家にとって夢であり、作家には救世主であり、ハーヴァード大出身ながら役者に転じて観客にとって宝となった男だ。」

ジャック・レモンはある時、ニール・サイモンの脚本について、こう言った。

「ニールは、音楽のように明確なリズムで言葉を書いている。」

だから、言葉の端はしまで、揺るがせにできないのだ、と。
ジャック・レモンは撮影の休憩には、静かに過ごす。台本を持って皆が遊んでいる間、ジャックは頭のなかで台本と遊んでいるんだそうです。
『ニール・サイモン自伝  書いては書き直し』には、ロンドンに行った話も出てきます。

「一九六五年、ロンドンにおけるアメリカドルはなかなか価値があった。シーアイランド”のシャツが、今日びいいホテルで頼むシャツの洗たく料金以下の値段で買えた。」

もちろん、レートの関係なんですね。それにしてもクリーニング代の半額くらいだったのでしょうか。
「シーアイランド・コットン」は、「海島綿」のこと。一説に、「コットンのロールスロイス」とも。糸自体が細くて、長い。光沢もある糸。まるで絹のような感触が愉めるシャツ地なのです。
どなたかシーアイランド・コットンで、ダブル・カフのシャツを仕立てて頂けませんでしょうか。”

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