輪廻とリネン

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輪廻は、再生のことですよね。もともとは仏教の言葉で、「繰り返す」を表す言い方だったという。輪廻と書いて、「りんえ」。それがいつの間にか、「りんね」と呼ばれるようになったんだそうですね。
もともとは紀元前四世紀、インドにはじまった考え方なんだとか。輪廻転生というではありませんか。
輪廻転生は小説の題材にもなったりします。ひとつの例ではありますが、『春の雪』。三島由紀夫の長篇小説。この『春の雪』にも、輪廻転生がひとつのカギになっています。三島由紀夫は輪廻転生を信じていたのでしょうか。

輪廻転生を信じていた人々に、古代エジプト人がいます。たとえば、「スカラベ」。スカラベは甲虫の一種。古代エジプト人はスカラベを聖なる虫として、崇めた。それは輪廻転生の象徴だったから。
古代エジプトの装身具に、スカラベの文様が多いのは、そのためであります。
古代エジプトといえば、ミイラの風習。ミイラの風習もまた、輪廻転生と無関係ではないでしょう。紀元前数先年前から、輪廻転生の考え方はあったものと思われます。

「彼らの頭や顔はむろんのこと、優美ですがすがしいリンネルのローブの下に隠れた身体さえも………」

M・M・ペイス著『エジプトミイラの話には、そのように出ています。
ここでの「彼ら」とは、ミイラ造りを司どる神官のこと。それは神聖な行事であり、神聖な衣裳に身を包んだのであります。
古代エジプトのミイラに大量のリネンが用いられたのは、広く識られているところでしょう。でも、神官の聖衣もまた、純白のリネンだったわけですね。
世に「麻」と呼ばれる繊維は、十数種あるんだそうです。が、その中でもっとも、服装に適しいるのが、「亜麻」。つまり、リネンなのです。風通しも良く、肌ざわりも良く、乾燥にも優れています。
どなたかリネンのスリーピース・スーツを仕立てて頂けませんでしょうか。

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