サンドイッチはパンの食事のことですよね。ふたつのパンの間に何かをはさむと、ただちにサンドイッチになってくれます。
もちろん挟まないサンドイッチもありまして、オープン・サンドイッチ。
オープン・サンドイッチであろうとなかろうと、多く食パンが用いられるものですね。食パンの場合、「耳」を切り落としてから、使います。では、切り落とした「耳」はどうするのか。フライにする。好みのオイルを使って、さっと揚げる。揚げた「耳」にシナモンと砂糖を少し振りかけると、立派なデザートになってくれます。
サンドイッチが出てくる小説に、『すべての美しい馬』があります。1994年に、コーマック・マッカーシーが発表した物語。
「川を渡りきると柳の木立のなかで馬から降りソーセージとチーズでサンドイッチを作って食べ座って煙草を吸いながら川の流れを眺めた。」
これはジョンとロリンズが二人、馬で旅している場面。川の名前は、「ペコス川」。この文章の少し前に。
「ボローニャ・ソーセージとチーズとパン一斤とマヨネーズひと瓶を買った。」
そんなふうに出ています。ということはここでのサンドイッチは、ボローニャ・ソーセージとチーズとを挟んでいたのでしょう。
『すべての美しい馬』には、こんな描写も出てきます。
「二人が寝た部屋は家の奥の間で干し草か藁の匂いがした。狭く窓がなく床の上に藁布団とズックの布が敷かれその上にサラーぺがかぶせてあった。」
「サラーぺ」sarape は、ラテン・アメリカの民族衣裳ですね。「セラーぺ」とも。毛布とポンチョを足してに二で割ったようなスタイルのものです。
どなたか街で羽織れるサラーぺを作って頂けませんでしょうか。