シェーンベルクは、ウイーンに生まれた作曲家ですよね。アルノルト・シェーンベルクは、1874年の誕生。
アルノルト・シェーンベルクのお父さん、シャームエル・シェーンベルクはもともとハンガリーの靴屋だったという。
シェーンベルク自身は若い頃、銀行に勤めた経験があるそうです。が、音楽はまったくの独学。八歳で自分で、ヴァイオリンを弾きはじめたとか。
シェーンベルクの代表とも言えるものに、『月に憑かれたピエロ』があります。1912年の作曲。『月に憑かれたピエロ』は、声楽家の、アルベルティーヌ・ツェーメの依頼で作曲されたと考えられています。
『月に憑かれたピエロ』は、ベルギーの詩人、アルベール・ジローの原詩。『月に憑かれたピエロ』の詩に曲をつけて、というのがアルベルティーヌのお願いだったのです。
『月に憑かれたピエロ』の初演は、1912年10月16日。ベルリンで。指揮は、アルノルト・シェーンベルク。ソプラノはもちろん、アルベルティーヌ。アルベルティーヌの歌い方は、「シュプレッヒシュテンメ」。なんだか舌をかみそうですが、語りと歌いの中間のような高度な技法だったという。
シェーンベルク自身もダンディだったらしい。ちゃんと「襟頭」の合ったシャツを着ているところから、推し量っても。
そういえば同じくウイーンに生まれた作家に、シャオカルがいます。リカール・フォン・シャオカル。1874年のお生まれ。つまりシェーンベルクと同い年ということになります。
シャオカルが1907年に発表した短篇に、『ダンディ、ならびにその同義語に関するアンドレアス・フォン・バルテッサーの意見』。題名は長いのですが、中身はダンディを語った小品。ダンディとはなにかと、るる物語って、こうも書いています。
「肉体であれ精神であれ、みずからに恃むところのある者は、爪と同様に知性をも磨くものだ。」
それはよく分かっているのですが。ただ私の場合、知性は決定的に、欠けております。なんとかしなくてはなりませんね。