カミュで、作家でとなれば、アルベール・カミュでしょうね。アルベール・カミュは若くしてノーベル文学賞を受けています。ノーベル文学賞のの対象になったのは、『異邦人』だろうと、考えられているようです。
『異邦人』は映画化もされていて。まずはカミュの代表作と言って良いでしょう。映画『異邦人』は、ルキノ・ヴィスコンティの監督。主演は、マルチェロ・マストロヤン二。衣裳担当が、ピエロ・トージ。
「優秀な衣装係トシが、悪事を働いた青年たちに緑色のターバンを巻かせてしまったが………………」。
エマニュエル・ロブレス著『カミュ』の一節に、そのように出ています。文中の「トシ」は、ピエロ・トージのことと思われます。アルジェリアの青年にとって「緑色のターバン」は、聖なる衣裳で、それが問題になった件。結局、ターバンの色を変えることで、撮影が続けられることになったのですが。
作者、エマニュエル・ロブレスは、カミュとほぼ同年の、作家、親友だった人物。
「カミュの文学は、「結婚」その他のエッセイの醍醐味で忘れがたいものとなるだらう。」
三島由紀夫は、『カミュの文学』の中で、そのように書いています。三島由紀夫はまた、『男のおしゃれ』についても、書いています。
「学生服がピタリと似合ふ学生でなければ、学生の値打はない。」
また、こんなことも。
「ボロを着せてみて、はじめて男の値打がわかる………………」。
ボロを着てさえ上品に思えるようでなくてはならない、と。
うーん。とりあえず学生服を着て。カミュ全集を探しに行くとしましょうか。