ピンクとピン

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ピンクは、朱鷺色のことですよね。白に赤を少し混ぜますと、ピンクが生まれます。
英語の「ピンク」pinkは、1573年頃から用いられている言葉なんだそうですね。
もともとは古語の「ピンク・ウーゲン」で、それは「小さな目」の意味であったという。

ピンクとおしゃれも関係がありまして、「ピンク・コート」。英国での正式なフォックス・ハンティングには、必ずピンク・コートを着る伝統があります。
それは、真紅の狩猟服。真紅なのにレッド・コートとは決してもうしません。
年期を経て赤だったものがピンクに変色している上着を、老練者と考える習慣があるからです。
ピンクがつく言葉に、「ピンク・シャンパン」があります。
フォックス・ハンティングなどでも休憩の時には、たいていシャンパンを飲むことになっているようですね。
一般に、シャンパンは無色透明。でも、中には、ピンクのシャンパンも。いかにも美人に似合いそうなシャンパンであります。

ピンク・シャンパンが出てくる物語に、『ゴールド・フィンガー』があります。1959年に、イアン・フレミングが発表した「007物」。
『ゴールド・フィンガー』は、後に映画化もされていますから、広く知られていることでしょう。

「ピンク・シャンパンを二本ポマリーの五十年物だ。」

これはメキシコで、ジェイムズ・ボンドが、蟹をご馳走になる場面でのこと。
ボンドにご馳走するのは、アメリカの富豪デュ・ポンという設定になっています。
では、デュ・ポンはどんな服装なのか。

「………カラーの細い絹シャツ。丸いカラーの両端は、金の安全ピンでネクタイの結び目の下で止めてある。」

これはボンドから。眺めての、デュ・ポンの着こなし。
ピンド・カラーの絹シャツを着ているわけですね。
もし、金のピンを持っていると、こんなふうにも使えるでしょう。
どなたかゴールドのピンを作って頂けませんでしょうか。

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